寒冷の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
本学会の研究会を、来る2月25日(土)に下記要領にて開催いたします。
ご関心のある皆様にはぜひ足をお運びいただき、また、周囲の非会員の皆様もお誘いいただけましたら、誠に幸いに存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
研究会概要
「「総合」、「人間学」、そして「総合人間学」とは何かを問う―「学会創立10周年記念フォーラム」の反省を踏まえて」
日時: 2017年2月25日(土) 13:30−17:30
会場: 立教大学池袋キャンパス 12号館 第3, 第4会議室(地下1階)
趣意:
今年5月に開催された第11回研究大会(於国学院大学)では、本学会の創立10周年を記念して、これまでの活動の試みから改めて「総合」とは何かを問う初のフォーラムを開催した。パネリスト集団からは具体的に練り上げられた「総合」の方法論が提示され、本会が今後の活動においてすぐにでも取り組むべき改善策が数多く提案された。また、フォーラムへのそうした提題に対し、会場からも批判と賞賛と激励が入り交じった、熱のこもった数多くの重要な指摘がなされ、大変盛況であった。
ただ、会員諸氏から提出されたご意見のいくつかには、パネリスト集団だけでは充分に応答できないものがあった。なぜなら、時間上の制約もさることながら、そこには「人間学」を問う視点が含まれていたからである。すなわち、総合人間学会に集うものにとって、「総合」への問いは「人間学」への問いを含み、「人間学」への問いは「総合」への問いを既に含んでいるということである。両者は、「総合」の具体的方法論を考える上でも密接な関係にあるのだ。
このように考えるとき、「総合」を問うことだけでは見えてこない「総合人間学」の問題、すなわち、「人間学」を問うことなしには見えてこない「総合人間学」の課題が否応なく生起してくる。それ故、今回の試みは、先の「学会創立10周年記念フォーラム」の反省から出発し、それを「人間学」を問う試みへと展開しつつ、改めて「総合人間学」とは何かを考える機会にしたいと思う。
内容:
趣旨説明: 穴見 愼一 氏 (13:30−13:40)
第一部:「「学会創立10周年記念フォーラム」の反省から」(13:40−15:20)
対談1:「〈総合〉と〈分析〉との関係を廻って」岩田 好宏 氏, 長谷場 健 氏
質疑応答
対談2:「現実の問題と格闘する学問の在り方を廻って」岩田 好宏 氏・穴見 愼一 氏
質疑応答
休憩
第二部:「「総合人間学」とは何か」(15:30−17:30)
前説: 穴見 愼一 氏
報告:「総合人間学に必要なものと不要なもの(仮)」高橋 在也 氏
質疑応答
協議
備考: 学会電子ジャーナル「総合人間学11」の第1部「学会創立10周年記念フォーラム」特集論文(特に、穴見2017)を下敷きにした議論が展開されますので、学会HPより入手され、事前にお読みいただければ幸いです。
こちら のページより論文をダウンロードしていただけます。